読書嫌いな子を応援する!本の紹介シリーズ第6弾!
今回は、2019年度小学5年生、6年生の読書感想文課題図書になっている
「もうひとつの屋久島から」
のご紹介です!
もうひとつの屋久島から 世界遺産の森が伝えたいこと
樹齢数千年の屋久杉が多く生息している、屋久島。世界自然遺産に登録され、豊かな自然環境が残っている島のもう一つの姿を通して、私たちに「どう生きるか」を問いかけるノンフィクション作品。日本一雨がふる屋久島では、その豊富な雨によって豊かな緑があふれています。なかでも、数千年前から育まれてきた太古の森では、大きな大きな屋久杉が育ち、多くの人を魅了しています。
1993年、日本で初めての世界自然遺産に登録された屋久島ですが、その11年前までは広大な原生林が伐採されていたという事実がありました。実際に屋久島に移り住んだ著者の取材から見えてきたのは、島全体に生息する動植物たちのたくましく生きる姿と、それらの裏に隠されている悲しい過去でした。
雄大な自然の裏にあった、もうひとつの屋久島の姿から見えてきたものとは?(フレーベル館 内容紹介より)
この本は、ノンフィクションです。写真が多く使われていて、子どもが読みやすい本ではあるのですが、小学生ぐらいの子どもはノンフィクションより、物語の方を好むので、この本を読むにあたっては、
「屋久島」自体に興味が向かないと、なかなか手に取らないかと思います。
既に「屋久島」に行ったことがある子、中学受験の勉強等で「屋久島」を知っている子には、
「あの屋久島に関する本だよ!」
という言葉がけで誘導が可能ですが、屋久島自体知らない子にはこの本を読んで読書感想文を書くのはちょっと厳しいかな、と感じています。
表紙の写真は縄文杉ですが、大人にとっては「あの縄文杉!」と思えても、子どもからすると「なんだろう、これ?」になりかねません。
そこで、屋久島を知らない子でも「この本をちょっと読んでみようかな」と感じてもらえるように、私の方でこの本の動画を作成しました。
◆「もうひとつの屋久島から」に興味がわく動画
この動画は、お子さんに直接見てもらい、「この本を読んで見ようかな?」と思ってもらうために作成しました。本のあらすじはほとんど解説しておりません。この動画を見たからといって本を読まなくて良いにはならないよう作っています。この動画を見ることで、この本を読んで見よう!と思うお子さんが一人でも増えることを願っています。
◆読書シート
またこの本を最後まで読み切れるよう、「もうひとつの屋久島から」に関して、質問を並べたワークシートも用意しました。
もうひとつの屋久島から
本を読む前にこのワークシートをお子さんに渡して頂いて、先にこの質問を読んでから読書をするように伝えてみてください。ただ漠然と読み始めるより、本の内容に興味を持って読むことが出来ます。
通常は、読むことを優先するためワークシートの答えは用意しないのですが、この本は質問の答えを探しながら最後まで読んでもらいたいために、答えをワークシートの2枚目に付けています。ただし、答えが書かれている場所のページナンバーだけの記載としておりますので、「この質問の答えはどこ?」とお子さんが聞いてきた場合、「〇ページに載っているよ。よく読んでごらん」と伝えてください。
◆読書感想文アドバイス
構成としては、読書シートをもとにされると書きやすいかと思います。
① なぜこの本を読もうと思ったのか?
② 「もうひとつの屋久島から」はどういう内容の本なのか?(簡単なあらすじ)
③この本を読んでどう思ったのか?
④この本を読んで、自分はどうしたいのか?
です。
読書感想文ですので、上記の構成を踏まえて自由に書いてもらえれば良いのですが、なかなか内容が書きづらいお子さんは、読書シートを参考に書いてみてください。
読書シートでは、上記の内容は以下の通り対応しています。
①→Q①
③→Q③~⑥(自分が知らなかったことを書く)
④→Q⑥、⑦(作者のメッセージはこうだと感じたので、自分はその作者のメッセージを受けてどう思うか、どうしたいのかを書く)
是非ご活用ください。
読書がある生活はお子さんの人生を豊かにします。
本があまり好きではないお子さんも、今回の読書感想文の読書をきっかけに、少しでも本が好きになり、読書を楽しめるようになってくれることを切に願います。
◆◆◆お知らせ◆◆◆
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お子さんに読書感想文が書ける夏を過ごしてもらいたい方は是非♪
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