朝日小学生新聞(朝小)に掲載されている「よみとき天声人語」。
これが非常によく出来ているので、ご紹介します。
この「よみとき天声人語」は、朝小に毎日掲載されている「天声こども人語」の事ではなく、朝日新聞の「天声人語」を教材として、小学生の読む力、考える力が付くよう、解説しているものになっています。
どこが良く出来ているのか。
「読む力」が身につくよう、天声人語の記事を、
・ニュースと事実(青色)
・問題の投げかけ(黄色)
・書いた人の感想や意見(ピンク)
に色分けして視覚的に記事の内容を分解している点です!
著作権の関係で、実際の紙面の様子はこちらに載せられないのですが、朝日新聞のサイトに実際の様子が掲載されていますので、こちらをご覧ください(※PDFファイルで開きます)
国語が苦手、特に説明文が苦手な子は、文章の構造がよく分かっていません。
どれが事実で、どれが作者の意見なのか、全く意識しないまま読んでしまっています。
私が以前、某大手中学受験塾で国語を教えていたときは、生徒さんに色鉛筆を持ってきてもらい、
「はい、事実の部分は青色、意見の部分は赤色、で色分けしましょう!」
と教えていました。これを何回かやっていると、色鉛筆で色分けしなくても、頭の中で客観的事実と著者の意見を分けて読めるようになります。
このやり方をなんと朝小では、大人の「天声人語」を使って学べるようになっています!
もちろん、内容的に少し小学生には難しいので、記事内容の解説も付いています。
もし、お子さんが説明文が苦手で読解力を上げたいのであれば、是非この朝小の「よみとき天声人語」を使ってみてください。
オススメの使い方を書いておきます。
1.「よみとき天声人語」に掲載されている天声人語をコピー濃度を一番薄いもので設定してコピーする
2.コピーした「天声人語」をノートに写す
(漢字が難しい場合は、ひらがなで写しても良しとする)
3.ノートに写した天声人語に、「ニュースと事実」の箇所は青色、「問題の投げかけ」の箇所は緑色、「書いた人の感想や意見」は赤色で線を引かせる
(※間違えても消せるよう、フリクションで引くのがオススメ)
4.「よみとき天声人語」のものと比べる
です。
目的は、文章を読んで「事実と意見」の区別がつけられるようにすることなので、「よみとき天声人語」をそのままノートに写させると、既に色がついているので自分で考えて区別をつける練習になりません。そのため、一旦記事をコピーしてそれを写させた方が良いです。コピー濃度を一番薄くするのは、記事に既に引かれている色を写らないようにするためです。といっても、ピンクで引いてあるところだけは少し色が出てしまいますが、実際に線引きをするときは、自分で写したノートの方なので、多少は目をつむります。
勘が良い子は2回目にやる時は「あっつ!ここは意見の文章!」と自分で気づいてしまうかもしれないのですが、大人用の記事だと漢字にフリガナが付いていないので、小学生が取り組むには少し厳しいです。。。
これを実際にやると、
「事実の文章を意見だと思っている!」
という事実が発覚するかもしれませんが、苦手だから取り組むのであって、ショックのあまりお子さんを叱責しないようにしてください。
この「よみとき天声人語」。とても良く出来ているのに、非常に残念なことに毎週掲載されてはいません。毎週土曜日に「よみとき天声人語」自体は連載されているのですが、この「記事の色分け」は3週間に1度掲載されます。毎週やって欲しいです(苦笑
お子さんが「説明文が苦手」というご家庭は、是非やってみてくださいね!
なお、朝日小学生新聞の申し込みは、3ヶ月単位となりますが、Amazonから申し込むのが便利です。
Amazonから申し込んで自宅にきちんと配送されるのか私も心配でしたが、Amazonから自宅に近い販売店に連絡がいくようで、問題なく届きます!
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