お子さんのための本を選ぶ際、評価が高い本の方が喜んで読む可能性が高いのですが、実は、
評判が良くてもお子さんに合わない本
はあります!
私はこちらの幼稚園で、7年間ほど年中、年長の子ども達に国語を教える講座をしているのですが、当初子どもにオススメする本リストに必ず紹介されているある本を読み聞かせに使っていました。
幼稚園で国語塾を始めて、1年目。評判の良いある本を読み聞かせに使ったところ、あまり子ども達が喜びませんでした。その時は、そういう日もあるのかな、と感じていました。
翌2年目。昨年度と同様、この本を読み聞かせしたところ、やはり他の本に比べて子ども達の反応があまりよくありません。
「オススメ本でよく紹介されている本なのに・・・」
さすがに2年連続でこの状況なのは、この本があまり今の子どもの年齢に合わないのかな、と感じ始めました。
私の子どもにもこの本を読み聞かせをしてみたところ、話の途中で退屈し始めます。
「あれ、やはりこの本はこの年齢の子には合わないのかもしれない」
現場にいる講師の人と一緒に分析したところ、
「話が単調で、盛り上がりに欠け、他の本に比べて間延びしている」
ではないか、となり、3年目からはこの本を読み聞かせに使うのをやめました。
この本、原文は英語で海外でも評価が高い本でした。
それでも子どもに合わない時は合わないのです。
評価が高くて有名な本でも、今のお子さんの年齢によっては合わないものもあります。
このブログでは、私がお子さんのタイプ別に色々と本をご紹介しておりますが、もしお子さんに読み聞かせをしたり、本をお子さんに渡しても、お子さんが興味を向かなかった場合は、
「今はこの本が楽しめる時期では無いのだな」
と思って、次の本に移ってください。
「評判が良い本なのに興味を示さないなんて、ウチの子がおかしい」
のような事は思わなくて良いのです。
時期が来れば、その本を楽しめる日が来ます!
その日が来るまで、今の時期のお子さんが楽しめる本を読んでいてくださいね!