本の処方箋、今回は、
「本嫌い」、「あまり好きじゃない」と言うお子さんにオススメする本についてです!
お子さんに渡す本の種類を変えるだけで、お子さんの本嫌いが直るかもしれません。
私が実際に本好きでない子にやっている、本当は秘密にしておきたい方法ですが、
今回特別にお伝えします。
◆目次◆
1、なぜお子さんは本を読まないのか
お子さんがなぜ本を読まないのでしょうか?
読書を強制されることへの反抗心だったり、文字慣れしていないために「読書」自体が苦痛だったり、周りから薦められる本のレベルが高すぎて、途中で読むのが嫌になったり、、、など、色々と原因があるのですが、実は1番の原因は、
読書自体が楽しいと思えない
からです!
「楽しい」という気持ちは内省的なものであり、また人によって、子どもによって「楽しい」が違います。
今現在、お子さんがあまり本を読まないようでしたら、お子さんが今までの読書体験から、楽しいと感じることが少なかったのかもしれません。
そうであれば、色々な本をお子さんにオススメして、本の楽しさに気づくようになると良いのですが、お子さんの中には過去の経験上、
本ってこういうものだから
という思い込みがあり、どんな本をわたしても見向きもしない子もいます。
ですので、ここは、
楽しい!こんな本もあるんだ!
と感じる体験をする必要があります。
2.「本って楽しい!」のキッカケを作る魔法の本!
「楽しい!面白い!」といった興味をどうやって引き出すのか。過去の経験からかなりの確率で子どもが興味を持つ本がありますので、ご紹介します。
それは、こちら!
そうです、物売り口上で有名な「がまの油」です!
本があまり好きでない子は、
「本って、文章がずらずら長いだけでしょ」
みたいな勝手なイメージを持っているのです。
まさか、こんな口上の絵本があるなんて思ってもいません。
口上は今でいう「ジャパネットたかた」さんみたいな感じです。
文章自体がひきつけられます。
この絵本、イラストもすごく面白いのですよ。
「四六のがまだ」のところなど、絵本全面にガマの絵が大きく描かれていて、それだけで子どもはこの絵本を食い入るように見ます!
この絵本、是非読み聞かせをしてあげてください!
読んでいる方も読んでいるだけで面白いので、親子で楽しめる1冊です♪
3.せっかく読んだので、もっと本の内容を深めましょう!
せっかく読みましたので、ここでもっと本の内容を深めていきましょう!
このご紹介した「がまの油」。口上ですので、Youtubeに実際の動画がアップされています。
私は小さいときに、どこかの縁日で「がまの油」の口上を実際に見たことがあるのですが、今はなかなか見る機会も少ないので、こうやって動画で見れるのは助かりますね。
本に関連する動画を見せることで、お子さんが今までもっている「本」のイメージがかなり変わります。動画の口上が絵本の文章と必ずしも一致しませんが、「絵本だとこう書いてあったけど、こうやってお話するのね!」と言った感じで楽しんでください。人それぞれ口上の違いがあるのも、それもまた見ていて楽しいです。
4.どんどん本が読みたくなる環境づくりの秘訣!
こうやってお子さんが持っている「本」のイメージを変え、お子さんが
「面白い本ってあるんだ!」
と気づいたところで、このチャンスを逃さずどんどん本を読む環境を作っていきましょう!
環境づくりといっても、実際やる事はそんなに難しいことではないです。
このように、お子さんの目につく場所に、同じようなシリーズの本を置いておくだけです。
「がまの油」を読み聞かせをした場合、お子さん自身が「がまの油」の本を実際に手に取ろうとします。読んでもらって面白かったから、今度はもう一度自分で読んでみようと思うのです。
そこに似たようなシリーズの本が置いてあると、
「この本も面白そうだ」
と思って、他の本にも手を出します。
「外郎売」は、食べる「外郎」ではなく、薬の「外郎」です!
小田原にある「ういろう」屋さんで今でも実際に売られています。
歌舞伎役者、市川團十郎の十八番の演目ですね!こちらも動画があります。
絵本を読み終えたら、この動画も見ると良いですよ。
本をあまり読まないお子さんには、ただ単に「読みなさい!」と言葉がけをしているだけではなかなか難しく、違うアプローチをして、本の楽しさに気づいてもらう必要があります。
「がまの油」は、そのアプローチとしてかなり効果的な本なので、お子さんの学年に関係なく、是非読み聞かせをしてあげてくださいね!
どの学年のお子さんでも楽しみますよ♪