(ペットボトル風車。これも羽の枚数を変えるなどすると自由研究のネタになります)
生徒さんが
「今年は自由研究をやらない」
と言います。
なんで?
「やりたい人だけやればいい、と学校の先生が言ったから」
夏休み、塾の夏期講習があったり家族旅行があったりして、自由研究に時間が割けない生徒さんのことを配慮した措置のようです。
私はやらないのは断固反対
ネタに困っているんだったら、アドバイスするからやりなさい。
自由研究、特に公立に通っているお子さんがいらっしゃるのなら、絶対にやった方が良いです!
なぜか。
2020年の大学入試から、センター試験が廃止され、国立大学の2次試験も暗記したものを答えるのではなく、
だからあなたはどう考えているの?
という内容に切り替わります。
思考力を問う内容の試験の場合、普段から疑問を持って、それに対して仮設を立てて、実際にどうなるのか考える姿勢が必要です。
この学びには、自由研究がぴったりなんですよね。
実はこの手の学習は、国立大付属や私立は昔から学校のカリキュラムの中に組み込まれていて(プロジェクトという名前のところが多い)、各自それぞれがレポートをまとめたりしています。
公立に通っている場合、残念ながらこれがありません(高校だと最近はアクティブラーニングという名目でやっているところがあります)。
2020年に変わる入試もにらんで、希望者のみだったとしても自由研究は取り組んだ方が良いです!
「何をやるか思いつきません」
良かったですね!「思いつく」ことの勉強がこの夏に出来て!
難しく考えるから思いつかないわけで、もっとシンプルに考えてみましょう!
筆記用具一つとっても、色々出来ますよ。例えば消しゴム1つ取っても、
・どのメーカーの消しゴムが消しやすいかアンケートを取る
・特徴のある消しゴムの作り方をメーカーに問い合わせてレポートにまとめる
・消しゴムの歴史や現在販売されている消しゴムの種類をレポートにまとめる
ほら、いくらでも出てくるじゃないですか!
消しゴムネタだと実験系ではあまりないので、実験系がよければ、
・水性ボールペンの字は、どのくらい水にぬれるとにじむのか
とか、文字を書く下地を紙だったり、木片だったりに変えて色々実験してみるのも面白いと思います。
ほらほら、いくらでも出てきますよ
お子さん一人に考えさせるのが難しい場合は、是非お家の方も一緒になって取り組んでみてください。
あ~だ、こ~だ、と一緒になって考えるのも楽しいですよ
このように思考力を鍛える勉強は、2020年以降の入試の時に必ず役に立ちます。
是非、
やらない
という選択ではなく、
やってみる
という方向で取り組んでみてくださいね
自由研究で何をやったら良いか悩んだ時に参考になるオススメ本
「女子中学生の小さな大発見」
自由研究を難しく考えず、こういったアプローチでも良いんだ!と参考になります。「なぜ?」と思うところから研究すれば良いのですよ。
ちなみに、大人が読み物として読んでも非常に面白い本です。私は犬の実験(p40)のところで、大笑いしました。是非、手にとって読んでみてください。