読書感想文の書き方のポイント!

1.読書感想文は「本選び」が実はポイント

2.あらすじを書こうとしない

3.「自分だったらどうするか?」を考える

 

1.読書感想文は「本選び」が実はポイント

 

(大村博士の自伝は、努力し続けることの大切さが学べます)

 

読書感想文の宿題、これを苦手とする生徒さんが多いです。

読書感想文は、実は

本選び

がポイントです!

 

読んだ本の感想を書くのだから、

「なぜこの本を読もうと思ったのか」

がとても重要です。

 

「なんとなく選びました」では、感想が出しづらいんですよ。

 

映画を見に行くとき、「なんとなく」で行きますか?

「この映画面白そう!」

「みんなが『良かった』って言ってたから」

とか、もう少し強い動機があって、その上で映画を観るから

「この映画、本当に面白かったんだよ。〇〇が△△でビックリしたし・・・」

と感想が出てくるのです。

 

そうは言っても学校が指定してきた

という反論があるかもしれませんが、通常、1冊を指定してくるわけではなく、

複数冊あって、その中から1冊を選ぶ、というところが多いです。

 

いくつかある中からどうしてその本を選んだのか。

「なんとなく」

ではなくて、表紙見て、中身をちょっと読んでみて、他の本と比べてみて

選びましょう!

 

何故この本を選んだのか、の動機が弱いと書きづらいですよ~。

 

よくわからないまま、読書感想文の本を買ってしまいました。

という場合、

ん~、買い直しましょうか

というのが難しいようでしたら、今ある本でどうにかしないといけません。

 

その場合は、

「その本を読んで、どう思いましたか?」

をよ~く考えて、書いてみましょう。

 

いきなり原稿用紙に書こうとするのではなく、思いつくままどんどん書いていきます。

動機が弱いので、ちょっと大変かもしれませんが、思いついたものをどんどん書いていきます。

そして、書いた言葉を見てそこから文章を作っていきます。

 

「思いつかない」というのであれば、やはり本を選び直した方が早いかも。

「思いつかない」のならつかないなりの書き方というのはありますが、私は本を選び直すことをオススメします。

 

読書感想文、本選びから是非「楽しんで」取り組んでみてくださいね!

 

2.あらすじを書こうとしない

 

(B4サイズの原稿用紙100枚入り。授業でも使うので愛用しております)

 

ポイント①「読書感想文は『本選び』が実はポイント」は、本をよく選ぶだけで読書感想文が書けるきっかけになる、という話でした。では具体的にどうやって書くと良いのかについてです。

 

生徒さんに読書感想文を書いてきてもらうと、一番多いのが

「この本は、主人公の〇〇が、△△△して、□□□するお話です。主人公は、◎◎◎があまり好きではなく・・・・」

のように、延々と本のあらすじを書いてくるのですが、読書感想文は実は

あらすじはほとんど書かない!

のがコツです。だって、「本の内容を要約してください」とは言われていないでしょ。

読書感想文は「本を読んだ感想を書く」のであって、あらすじを事細かに書く必要はないのです。

 

なぜあらすじを延々に書いてしまうのか。これは、普段学校の授業で教わるのが「文章の内容を正確に理解しましたか?」という出題が多いので、ついつい「私はこれだけ理解しました」をあらすじを書くことで表現しているのではないかと思われます。普段の学校の授業の事は忘れましょう!

 

あらすじは全くいらないというわけではないのですが、ほとんどの生徒さんは「あらすじはなるべく書かない」と言わないと、一行目から書いてきてしまうので、注意が必要です。

 

難しく考えないで、読書感想文は「映画の感想を伝える」というイメージでやってみたら良いのです。

 

私は先日、子どもと「ファインティング・ドリー」を観に行きましたが、このあらすじをのべると、

「小さい頃に両親とはぐれてしまったドリーが、両親を見つけ出す話」

と私が説明しても、ほら、

ふ~ん、そういう内容なんだ

と分かりますよね?

 

もうこのぐらいの感覚であらすじを書くイメージで良いのですよ。

 

あらすじを書くことより、

だからあなたはその本を読んでどう思ったの?

に意識を向けてどんどん書いていきましょう!

 

 

「その『どう思ったの?』が書けません」

とは生徒さんから言われる一番の質問ですが、

例えば

「面白かった」の場合、「どこが?」、「何が?」を付け加えると、内容がよくなります。

 

これも難しく考えないで、例えば映画の感想を言うイメージでやれば良いのですよ。

例えば、先程の「ファインティング・ドリー」の場合、

「ドリーはなんでもすぐに忘れてしまうのですが、それでも考える前にまず行動することで、最後は両親を見つけ出すというところが面白かったです。」

のように書きます。

 

「書けません」と言う生徒さんに限って、

「三代目J Soul Brothers の新曲がカッコ良すぎてもう今まで聴いた中だと1番なんですよ! 岩ちゃんのパフォーマンスは見ていて飽きません!」

とか、私に語ってくれますが、ホラ、新曲については具体的に話していないでしょ。新曲の感想をちゃんと言っているじゃない!このノリで読書感想文を書くのです。

 

難しく考えすぎなんだって。日常生活であれだけ「ポケモンGOはやってみたら、意外にツボでした」とか感想を色々言っているのに、読書感想文で立ちどまっていはいけません。

 

どう思ったのか、それを書いていきましょう。

 

とにかく、思いついたのをどんどん紙に書いて、ネタ出ししてください。原稿用紙に書くのはその後です。

 

ポイント③では、より良い感想文を書くための必殺技をお伝えします。これを入れると、書きやすいし内容も良くなりますので、お楽しみにルンルン

 

 

3.「自分だったらどうするか?」を考える


(本が好きでない生徒さんに読んでもらうとハマル本。杜子春がオススメです!)

ポイント①「読書感想文は『本選び』が実はポイント!」と、ポイント②「あらすじを書こうとしない!」に続き、より良い感想文の書くための必殺技ですビックリマーク

 

こういうのはノウハウなので、本当は教えたくないのですが、読書感想文で困っているお子さんが思ったより多いので、特別に教えちゃいますグー

 

それは、、

 

自分だったらどうするか

を考えて書くことです!

 

主人公が取った行動や、主人公の気持ちを自分に置き換えて考えてみるのです。

 

例えば、本ではないのですが、今公開中の「ファインティング・ドリー」の場合、

「ドリーはすぐに教えてもらったことを忘れてしまうのですが、行動力が凄く、まず動きます。私は、ドリーよりは教えてもらったことは覚えているのですが、色々考えて行動に移すことが出来ません。常に「これがうまくいかなかったらどうしよう」と心配ばかりしてしまいます。そして結局何もしないことが多いです。ドリーを見ていたら勇気がわきました。「そうだ!まずはやってみることも大切なんだ!」 悩んでいたら、まず行動することを今後はやっていこうと思います。」

 

のように、主人公を自分に置き換えて、自分だったらあのように行動するかどうかを想像して書いてみます。すると、内容に深みが出て、良い感想文になりますし、多分自分に置き換えることで、どんどん文章が書けると思います。

 

主人公でなくても良いですよ。例えば、「ファインティング・ドリー」だったら、ニモの立場を自分に置き換えてみるのも手です。

 

「ニモはいつもドリーのことを考えています。僕がもしニモだったら、あんなに言ったことをすぐに忘れる友達がいたら、きっとイライラして、ひどいことを言ってしまうと思います。でも、ニモはドリーの行動力があるという良い点を認めて、ドリーをずっと信じていました。僕はつい人の悪いところばかり目がいってしまうのですが、ニモがドリーを認めているように、僕も人の良い点に目を向けられるようになりたいと思いました。」

 

のように書きます。

 

本を読んでいて、「自分だったらこうするな」とか「これは出来ないな」と感じたなら、それを書けば良いのです。

 

実は普段から気づいていないだけで、コレやっていますよ音譜

 

生徒さんの会話を聞いていると

「あれは僕には出来ない!」

とか

「自分だったら、もうちょっとこうやってやるのに!」

とか、アニメをみたり、文化祭や学園祭での様子を語ったりするときに、自分だったら話をしていますよ。

 

それを本に応用すれば良いだけです。

読書感想文を難しく考えすぎなんだって。もうちょっと気を楽に取り組みましょう!

 

繰り返しお伝えしていますが、

書くときに最初からきちんとした文章で書こうとしない

に気を付けてください。

 

とにかくワーっと書いて、その後構成をするのです。

まずはネタだしに力を入れて、その後に感想文の形になるように仕上げます。

 

慣れてくると、最初から書けるようになりますが、まずはとにかく思いついた事とか感じた事をどんどん箇条書きでもなんでも良いからどんどん文章を書いていきましょう!

 

ホラ、読書感想文を書くのが楽しくなってきませんか?

 

えっつ!まだ「楽しく書けそうにない」ですって?

 

それこそ難しく考えている証拠です。

 

気を楽に、本選びから気を付けて、あらすじを書かないようにして、自分だったらどうするか、という視点を持って本に向き合うと、そんなに難しくないですよ。

 

色々ごちゃごちゃ考えてないで、まず取り組んでみてくださいね虹

 

大丈夫、絶対に書けるって!

 

自分を信じて

 

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