1: 9歳で起業し、稼いだ数十億円で社会貢献する少女
以前、私はビビアン・ハーさんの講演を聞きに行きました。
彼女は現在13歳ですが、4年前の9歳の時に、自分と同じ歳の少年が奴隷のように働かされている写真をみたのをきっかけに、児童奴隷解放のため、自宅前でレモネードを売ることをはじめました。
雨の日も風の日も1日も欠かさず、児童奴隷解放のためにレモネードを売る彼女の行動に心打たれた大人たちによって、彼女のレモネードスタンドはツイッターで拡散され、クラウドファウンディングで10万1,320ドルを調達します。
さらに、父親とレモネードを販売する「make a stand」を設立し、売上の一部を奴隷解放問題に取り組む団体に寄付する活動を行っています。
私は彼女が9歳の時にどうしてそこまで行動できたのか、そして、彼女自身が他の子と何が違うのか、を知りたくて会場に足を運んだのですが、彼女がこのような行動を起こせたのは
Feel、Imagine、Do、Share
の4つがあるからでした。
彼女は両親から渡された児童奴隷の写真をみて、痛みを感じます(Feel)。
それから自分が何ができるのか、やれる事を書きだし(Imagine)、
まずはやってみました(Do)。
そしてやったことをSNSで共有し、得られた売上から寄付をしたのでした(Share)。
PDCAという行動プロセスがありますが、彼女の話を聞いて、確かに、Feelが一番最初に来ることが大切だと感じました。
何かをみて、何かを感じ取れる子になるか。
感じ取れる子になるには、
小さい時は、
実体験
と
内観
が大切だと思います。
内観にはやはり読書が良いですよ
しっかりした幼稚園は、それを大事にしています。
それにしても、彼女が幸運だったのは、
周りの大人が
「あなたにはそれは無理だ」
と言われなかった事もあると感じました。
感じ取り、行動出来る。
そして「出来ない」と決めつけない周りが
それを応援出来る。
私も子育て中の身なので、決めつけないで応援出来る姿勢を持ち続けたいと強く心に思いました。
2: かなり大事なのに、幼稚園の時にしかやっていない教育
ビビアン・ハーさんが言っていた、「感じる」ことの大切さ。
同じものを見ても、それについてどう感じるのか。
全員が一律で同じように感じる必要性はありませんが、深く感じ取れるか、表面的に理解して終わるか、そこには大きな違いが生まれると思います。
この「感じる」教育。
あなたのお子さんは、どこで体験すると思いますか?
絵や音楽を通じて「感じる」ことはあると思いますが、実は
幼稚園
の時にやっています!
幼稚園で行われる「読み聞かせ」。
その読み聞かせをした後、子ども達は読まれた本から感じたことを、心の中でじっと大事に抱えています。そこから色々なことを感じ取っています。
この行為は、傍からみると何もしていないように見えるのですが、分かっている幼稚園の先生は、
今、本のことについて色々感じ取っているんだね。
と、その様子を温かく見守っています。そして、それを大事にしています。
内観を大事にしてもらえるのは幼稚園の時ぐらいで、それから小学校に上がると、
「あなたはどう思ったのか?」
と言葉に表現することを要求されます。
言葉に表現する前に、心の中で何を感じ取ったのかが先にあるのですが、そこは飛ばされてすぐに表現の方をしないとならなくなります。思った事、感じた事を言葉で伝えるのは、それはそれで高度な作業となるので、感じ取る時間もなく、表現力も無い場合は、
「面白かったです」
とか
「つまらなかったです」
という言葉一つで終わります。当然、「どう面白かったのか、もっと具体的に!」との指導が入りますが、そもそもあまり感じ取れていない場合は、「主人公が危ない目にあいながらも、戦い続けたのが面白かったです」という薄っぺらい感想で終わり。私がよくお話している「Aタイプ」のお子さんは、この傾向が強いです。
子どもが小さい時こそ時間的な余裕もあるので、是非、この「感じ取れる力」を育んでもらいたいと思います。
お家で是非、この「感じる力」を大事にしてあげてくださいね
内観を育むオススメの絵本「旅の絵本」
文字が一切なく、ページをめくりながらヨーロッパを旅する絵本です。
繊細な筆遣いで描かれた街並みは、お子さんにとって色々な思いや感情を呼び起こすことでしょう。大人が読んでも楽しい絵本です。