どの教科においても、言葉の意味をキチンと押さえることが大切です
理科の植物範囲では、受粉の仕方を教わります。
全部で4つあるのですが、一番最初に教わるのが、風媒花。
これを教わる時に、
「受粉の時に、風によって運ばれるものは風媒花と言います」
と習うため、
風媒花=風に運ばれるもの全部
と理解する生徒さん多数
そうなると、この手の問題で皆間違えます。
(問題)
「次の植物のうち、風媒花であるものを全て選びましょう。
サクラ、 トウモロコシ、 チューリップ、 タンポポ、 スギ 」
「風に運ばれるから。。。
サクラとタンポポとスギ! 」
サクラは春、花びらが風で飛んでいるから。タンポポも綿毛が風で飛んでいるから。
という理由で選んできます。
「受粉のとき」という条件を見落としているのが原因ではありますが、
もともと、
風媒花=花粉が風に運ばれるもの
と教えていれば、間違えないのに。。。 といつも思います。
ちなみに、先程の問題では、
風媒花は、トウモロコシとスギ
の2つです。
トウモロコシは風で花粉が運ばれます。
トウモロコシのおしべは、意外に知らない方が多いのですが、下の写真のマルの部分です。
雄花が風にゆれると、おしべから花粉が落ちて下にある雌花に行きます。そしてめしべについて受粉、となるわけです。
よく問題集だとイラストで描いてあるのですが、イラストと実物が一致しない生徒さんがいるので(Bグループのお子さん)、写真もみて確認することが大切です。
トウモロコシの詳しい受粉の仕方は、こちらの動画が非常にわかりやすいので、気になる方はこちらをご覧ください。
普段から読み飛ばすということをしているお子さんは、この手の問題は片っ端から間違えますので、しっかり読むように気を付けてください。
理科の問題が解けないのは、
「この子は頭が悪い」
のではなく、解説を読み飛ばしているか、解説自体が生徒さんには理解しづらいのが原因です。
読み飛ばしをしないようにするには、
音読
が一番です。
国語は「国語」という科目だけで必要なのではなく、他の教科の問題を理解したり解いたりする上でもとても大切です。
キチンと読む
を意識してくださいね