本の処方箋。今回は、
新小学1年生にオススメ! 心豊かに育つ本!
のご紹介です。
◆目次◆
1.小学校に上がる時は、絵本から本への移行がポイント
「幼稚園の時はあんなに絵本をよく読んでいたのに、小学校に上がってあまり読まなくなっている・・・」
あまり知られていませんが、今現在幼稚園のお子さんが絵本をよく読んでいたとしても、実は小学校に上がるとだんだん本を読まなくなる可能性が出てきます。
遠ざかる原因として、「図書館にある大量の本の中から、小学一年生向けの本が選びづらい」が挙げられます。
どの図書館も、「絵本」と「絵本以外の本」という区分けで本を陳列してあり、あの大量の子ども向けの本の中から、どうやって小学1年生向けの本を選ぶのかが難しいのです。「面白そうだ」と手にとって読み始めてみたは良いものの、小学1年生の時はまだ漢字に慣れていないので、ふりがながついていない漢字が沢山あると、本への興味が失せていくのです。
親の方も毎回毎回、どの本がふりがなが全て振ってあって、どの本が振っていないのか、それを確認するのもなかなか大変です。
2.大日本図書の「こころのほんばこ」シリーズがオススメ!
そこで、オススメしたいのが、大日本図書の「こころのほんばこ」シリーズです!
全8冊あります。
春を迎えるこれからの季節にピッタリ!
男の子にはこの本も良いですね!
文字が読めることの大切さを教えてくれます。
全部で8冊のシリーズですので、まだまだ素敵な本が沢山あります!
3.オススメポイント3つ!
★1:全ての漢字にふりがな付き!
このシリーズの本は、全ての漢字にふりがなが付いています。
子ども向けの本を見ていると、「この言葉はひらがなにしないで漢字にひらがなをつけた方がいいのにな」と感じるぐらい、ほとんどひらがなで書かれているものがあります。
しかし、子どもの勉強のためには、漢字にひらがながついている本を読んだ方が言葉の勉強にもなって良いです。
この「こころのほんばこ」シリーズは、使われている漢字すべてにひらがなが付いていますので、これから漢字を習っていく小学1年生のお子さんにとてもオススメです。
★2:挿絵の分量もぴったり!
絵本は絵の分量が文字の分量より多く、本は文字の分量が絵よりも多いのですが、このシリーズ本は絵本と文字の分量がちょうど半分半分です。
絵本から本への移行期には、絵があまり多すぎても、文字があまり多すぎても、良くないのですが、このシリーズの本はバランスが取れているので、その点もオススメできるポイントです。
★3:翻訳された方の想いが胸を打ちます!
この「こころのほんばこ」シリーズは、児童書の翻訳で有名な小宮 由さんが全て手がけていらっしゃるのですが、この小宮さんのこのシリーズへの想いが胸を打つので、ご紹介させて頂きます。
「子どもたちがワクワクしながら、主人公や登場人物と心を重ね、うれしいこと、悲しいこと、楽しいこと、苦しいことを我がことのように体験し、その体験を『こころのほんばこ』にたくさん蓄えてほしい。その積み重ねこそが、友だちの気持ちを想像したり、喜びをわかちあったり、つらいことがあってもそれを乗り越える力になる、そう信じています。」(こころのほんばこ裏表紙より)
小宮さんは、東京の阿佐ヶ谷で家庭文庫「このあの文庫」を主宰されるぐらい、児童文学への想いがある方です。
その方が、子ども達に是非読んでもらいたい、と数ある海外の児童書から選りすぐって翻訳されたこのシリーズ。
この想いだけでも、小学1年生といわず、小学生にオススメしたいシリーズの本なのです!
4.図書館で簡単に見つける方法!
図書館でこの「こころのほんばこ」シリーズをパッと見つけるのは、なかなか至難な業です。
というのも、図書館では著者順に本が並べてあり、同じ著者で本を選ぶ際には便利なのですが、同じシリーズだけれど著者がバラバラの場合は、それぞれ違う棚に本が置いてあるからです。
図書館の検索システムを活用しても良いのですが、棚からパッと見つける良い方法がありますので、お知らせします。
背表紙の上の部分にハートのお花がついている本がその本です!
背表紙をみて、このお花のマークを探すと早いです。
5.大日本図書のシリーズはこちらもオススメ!
大日本図書は、教科書も作っている出版会社ですが、絵本から本への移行期には、この「こころのほんばこ」シリーズ以外にも、以前ご紹介したこちらのシリーズもオススメです。
大人にはあまり知られていないけれど、子どもが凄く楽しめるシリーズ本!
こちらのシリーズの本もお子さんに是非!
読書を通じて主人公と一緒になって体験する事で、相手の気持ちを理解出来、感じ取れるようになる事もたくさんあると思います。
幼少期から小学校に上がる移行期の今こそ、読んでいただきたい本のシリーズです。