本の処方箋、今回は、
大人にはあまり知られていないけれど、子どもが凄く楽しめるシリーズ本!
についてです。
◆目次◆
4.「絵本から読み物へ」アプローチを変えるだけで本好きなお子さんに!
1.なぜ大人にはあまり知られていないのか
この「子どもが凄く楽しめるシリーズ本」は、昔からある本で2010年に新装版が出たのですが、なぜかあまり知られていません。
一つには、読書感想文の指定図書に選ばれていないのと、どの本も面白いお話なのですが、それをまとめて「シリーズ本」となっている点で目につかないのかもしれません。
一般的にシリーズ本は、ハーリーポッターのように同じ登場人物で続きの話のものが多く、対象年齢が同じで作者が違う本でのシリーズ本だと「シリーズ」だと分かりづらいからかもしれません。
2.子どもが凄く楽しめるシリーズ本とは!
ズバリ、こちらの本です!
「ゆかいなゆかいなおはなし」シリーズ!
大日本図書さんから出ている本です。
この本の特徴は
” ユーモアいっぱいで、家族や友人への愛情にあふれ、子どもの想像をどこまでも広げる作品 ”(大日本図書「こどもの本」より)
です。
この本は全ての漢字にフリガナが振ってあり、イラストと文章のバランスがよく、絵本から読み物への移行期にとても良いです。
お話自体もあまりひねった話ではなく、幼年期のお子さんは安心して読み進めることが出来ます。
(自分が予想している話から離れた話になると、幼年期のお子さんは安心して読めないことが多い)
「ちびっこ大せんしゅ」です。
人気の理由は、この主人公と同じ経験をしている子が多く、主人公に共感できる点にあるようです。大人が読んでも、「あぁ、そういえば昔こういう体験したな。今、ちょうど子どもがこういう時期なんだ」と感じると思います。
どんなお話なのかは、是非お子さんと一緒に読んでみてください!
とても素敵なお話の本です。
3.図書館でこのシリーズ本を素早く見つける方法!
この「ゆかいなゆかいなおはなし」シリーズは現在、15冊出ているのですが、図書館でこれらの本を見つけるのは、なかなか至難のわざです。図書館の本は作者の名前順に並んでいるため、作者が全てバラバラなこのシリーズは、あちこちの棚に置いてあるからです。
図書館の検索機能で探してももちろん良いのですが、もっと簡単に見つける方法としては、
背表紙を見る
です!
具体的には
です!
背表紙の一番上にこのシリーズの鳥のマークと「ゆかいなゆかいなおはなし」が書いてありますので、この背表紙を手がかりに見つけてください。
4.「絵本から読み物へ」アプローチを変えるだけで本好きなお子さんに!
「昔は絵本はよく読んでいたのですが、最近はあまり読んでいなくて・・・」
時々、保護者の方からこのようなご相談を受けます。
こうなってしまう要因は、お子さんが本が好きではなくなった、というより、絵本から読み物への移行がうまくいかなかったことがあげられます。
絵本は「絵本コーナー」にまとめてあるのですが、「絵本から読み物へ」のコーナーはなく、いきなり「本」のコーナーに移ります。本のコーナーは、レベルも種類も沢山あり、一体どの本なら読めるのか、親子でわからなくなり、結果本から遠ざかってしまうのです。
絵本から読み物へは、
①文字とイラストがバランスよく配置してある
②漢字には全て平仮名が振ってある
③ストーリーが子どもが予想した展開で安心して読める
の3つが入っている本が良いです。
この「ゆかいなゆかいなおはなし」シリーズは、この3つが全て含まれていますので、どのお子さんも楽しんで読み進められる本です。
是非、シリーズで読まれてくださいね!